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2017/05/17

「これからインターネットに起こる『不可避な12の出来事』」 今後の社会・ビジネスを破壊的に変える「新たなるデジタル テクノロジー」をビジュアルで読み解く (NEXT VISION(NextPublishing)) ケヴィン・ケリー<3>

<2>からつづく

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「これからインターネットに起こる『不可避な12の出来事』」 今後の社会・ビジネスを破壊的に変える「新たなるデジタル テクノロジー」をビジュアルで読み解く (NEXT VISION(NextPublishing)) <3>
ケヴィン・ケリー (著),      服部 桂   (翻訳) 2016/12 出版社: インプレスR&D ペーパーバック 128ページ
 

1)予想にたがわず、なかなか啓発される一冊である。まずAI(人工知能)について。

 固定化したものが液状化する世界が来ることで、すべてがきちんとした順序で、より学習し適応し変化していくものになることを指している。 それらはすでにAI(人工知能)と呼ばれている物事の裏側で機能しており(後略) p20「COGNIFYING(認知していく)」

2)ただ、ケヴィン・ケリーたるゆえんは、その後の発想による。

 AIという言葉は、人工知能(Artificial Intelligence)という言葉ではなく、人間とはまったく違う発想をする知能として、異星人的知能(Alien Intelligence)の略と考えるべきだろう。p31同上

3)まさに慧眼。当ブログでは現在、廃物アートの一環として、余った金属系ゴミでUFOを制作中である。

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 廃物アートのパロディフィギュアとしても、どこか発想が違い、構造体なども、重力ありきの地球上の建築物などとはまったく違う。たとえば同じ廃物アートでも、五重塔などの、大地があり中心があり、そこから天に向かって一本の心柱が直立している、という基本が成立していない。きわめて違和感が湧き上がってくる構造になっている。

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4)現在の地球人がもっている頭脳は、自分たちの環境の中で必要になった発達を遂げただけであって、もっと違った発想があってもいい。それは異星人的とまでは言わなくても、もっと違った社会や人生観に支えられた社会なら、まったく別な頭脳(知性)が発達した可能性がある。それをいまや人類はAIとして体験しつつあるのである。

5)二つ目のブロックチェーンについても、すぐに見つかる。

 どんなことでもシェアすることで共同作業をすれば、いままで考えられなかったようなことまでより大きな規模で実現できるようになり、この星全体が新たな共同体となる。

 そうした中で注目されるのはブロックチェーンで、仕組みは少々難しいが、中央を介さずに利用者同士のネットワークでやりとりができるものだ。この仕組みを使えば不特定多数の何十億人もの人がつながって、決済をしたり共同作業をしたり、つまり信用を交換することが可能になる。p66「SHARING(シェアしていく)」

6)人工知能でのキーポイントが「異星人的」であったなら、こちらのブロックチェーンにおけるキーポイントは「星全体の新たなる共同体」というところであろう。

7)さらに三つ目のマインドフルネスについては、単語としては見つけることができなかったが、次の部分が対応するだろう。

 多くの質問は答えられることで、新たなる倍の疑問を生み出す。その結果、質問の増加につれて倍の速度で新たな疑問が生まれていく。それは無知だ。つまり実際に起きているのは無知の増加なのだ。

 しかしそれはいいことだ。無知はこの不確実で加速していく社会で、新しいチャンスや利益を生み出す源泉だからだ。答えが安くなる一方で、いい質問はより難しく貴重だが価値あるものになっていく。p114「QUESTIONING(疑問を生んでいく)」

 そして、こうも付け加えている。

 これからの社会では、これまでのように効率化を目指すのではなく、非効率なオープンでクリエイティブなものにこそ可能性を見出すべきだろう。 p115同上

8)以上の観点から、当ブログがこの本を恣意的に、三つにまとめるとしたら、AI、ブロックチェーン、マインドフルネス、とピックアップすることに、それほどの齟齬はないと思われる。ただ、この本にはシンギュラリティは登場しなかった。つまり、どうもシンギュラリティは集結点の意味合いが強すぎるようだ。それに反し、この本の12原則の12番目は、BIGINNING(始まっていく)で終わっている。意味深い。

9)この本ではさらに映画「マイノリティー・リポート」や映画「アイアンマン」なども引用されている。これらの映画についても、近々見てみよう。

10)この本の翻訳・編集者は、ケヴィン・ケリーの前々著である「テクニウム」(2014/06 みすず書房)の併読も進めている。当ブログとしては少々重いが、いずれ再読するとする。

<4>につづく

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