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2017/05/29

「これからインターネットに起こる『不可避な12の出来事』」 今後の社会・ビジネスを破壊的に変える「新たなるデジタル テクノロジー」をビジュアルで読み解く (NEXT VISION(NextPublishing)) ケヴィン・ケリー<5>

<4>からつづく

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「これからインターネットに起こる『不可避な12の出来事』」 今後の社会・ビジネスを破壊的に変える「新たなるデジタル テクノロジー」をビジュアルで読み解く (NEXT VISION(NextPublishing)) <5>
ケヴィン・ケリー (著),      服部 桂   (翻訳) 2016/12 出版社: インプレスR&D ペーパーバック 128ページ
 

1)私のリクエストによって、近くの図書館に入ったらから、もういつでも読めると思っていたのもつかの間、なんとすでに何人もの追加予約が入ってしまった。人気本だから早く返さなければならないし、他の人が読んでいる間は待たなけばならない。まぁ、それもいいか。

2)いつでも読めるという安心感があると、逆にいつまでも読まないで済ましてしまうのだが、明日返却日となると、もう当分読めなくなるので、まずはまた再読することとなった。

3)しかし、本当にコンパクトな一冊なので、あっという間に読めてしまう。一時間あれば精読できる。今朝またまた精読してみて、実に、いままで見逃していたことがまだまだあった、と痛感した。

4)まずはケヴィン・ケリーはどうして映画「マイノリティー・リポート」「アイアンマン」に触れたのか、と言えば、つまりコンピュータを操作するためのその振る舞い方にあった。機械とのインタフェースは私などは、現在の13インチラップトップについているくらいのキーボードがベストフィットだと確定してしまっているが、彼は違う。

5)彼はもっともっと、VRやさらには手ぶり身振りまでがコントロール・デヴァイスになると推定している。ほとんど不可避なものとして。

6)それと、同じタイトルなら「インターネットの次に来るもの」よりは、「不可避な12の出来事」の方がはるかに本書のタイトルにふさわしいということが分かった。インターネットでもパソコンでも、最初は異質なものであるが、慣れてしまえば、それが定番として保守的に定着してくれることを期待してしまうものだ。もっともっと柔らかく「不可避」なものを受け入れていく体質を整えていくことは大事だ。

7)本書がこの時期に当ブログに登場したことを、仮に梅田望夫「ウェブ進化論」から12年を経過して、このケヴィン・ケリーに到着したと考えることはなんのやぶさかなことはないが、「ウェブ進化論」には、「ウェブ人間論」という続編があった。ケヴィン・ケリーにも、「人間論」を期待したいしたいところだ。

8)おそらく、それを補完するために当ブログでは大きく「マインドフルネス」というジャンルにスペースを開けているのである。

9)ここにきて、あらためて「編集」ということばを思い出した。雑誌の編集とか、某オヤブンの編集工学とか、あるいは「20世紀エディトリアル・オデッセイ」とか。そういう作業には多いにパソコンやインターネットは役に立ったのだ。はて、これからは。

10)不可避なもの、そしてランダムなもの。おそらく、このケヴィン・ケリーの描く社会は不可避だとして、マインドフルネスという言葉はランダムであるにせよ、そのようなジャンルが立ち上ってくるのは不可避なのだと言える。

11)彼に期待していいことと、個別に別途追加探求しなければならないことがあるのだ、ということを確認した。

<6>につづく

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