「シニア世代に教える最高のピアノレッスン法」元吉 ひろみ
「シニア世代に教える最高のピアノレッスン法」
元吉 ひろみ (著) 2013/11 ヤマハミュージックメディア 単行本: 144ページ
No.No.3994★★★☆☆
1)この方はシニアを60歳以上と規定して、初心者であること、自宅にピアノがあることを前提として、シニア世代に対するピアノレッスン教室を開いている方である。
2)ピアノ教室というだけではなく、義母のケガをきっかけとして、シニア世代へのピアノレッスンを思いつき、大学院に入りなおして修士号を獲得し、さらに研究を重ねて博士号をも獲得された方である。少なくとも国内においてはこのジャンルの第一人者と目されている方のようだ。
3)60歳を超えていること、初心者であること、自宅にピアノがあること、という三条件に私はぴったりなので、この方のピアノレッスン教室のまさにその生徒に該当するようだ。されど、この本から私はピアノをスタートすることはできない。この本は指導者のための本である。あるいは、他のなにか別な教則本が必要となる。
4)その面から考えれば、清水クミコの「知識ゼロからの大人のピアノ超入門」(2015/10 幻冬舎)に及ばない。
5)私は今のところ、どこかのピアノレッスン教室に通う予定はない。自宅におけるピアノ独習に徹するものである。だからグループレッスンとか、発表会とかの予定は一切ない。ただ、なにかの集まり、誕生会の会食の時などに、さらっとピアノを弾けるような、そんなジイサンでありたい。
6)私のピアノレッスンは「廃物アート」の一環である。我が家のピアノは廃物と化している。姉は同じように自宅内にあるピアノを業者に引き取ってもらったら、引き取り料と中古価値と比較して、ただで「持っていってもらった」という。たしかに断捨離で、部屋は広くなっていい。だけど、それでいいのか。
7)我が家のピアノは廃物と化している。しかし、今のところ誰も引き取り手はない。弾き手もいない。そこのところが私を悲しく思わせる。この廃物を私は再生したいのである。
8)30年も一緒に暮らしながら、簡単に捨てることができない。それが私の貧乏根性である。断捨離などという言葉で捨てることなどできない。私はピアノを生かそうとしながら、私のなかの古びた完成を、あらたに再生しはじめているようだ。
9)もし同好の士がいたら、何事かをわかちあえる日もくるかもしれない。
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