「死ぬ前に後悔しない読書術」 適菜収
「死ぬ前に後悔しない読書術」
適菜 収 (著) 2016/03 ベストセラーズ 単行本: 224ページ
No.3985★★☆☆☆
1)「死ぬときに後悔すること25」(大津 秀一 2009/05 致知出版社)と通じるものがあるかな、と手に取った一冊。この手の本、読まないわけではないが、おそらく再読はしないし、精読などもサラサラしないだろうな。
2)著者は1975年生まれの作家、哲学者、だとか。今更こんな「若造」の話、と一笑に付してしまいそうだが、まぁすでに42歳の一端の大人なのだし、一笑に付すのは、あまりに「大人げ」ない。まずは耳を貸そうじゃないか。
3)この本を読んだ当ブログとしては、まずはおっしゃるようにエッカーマン「ゲーテとの対話」くらいは続きで手にとろうと思う。当ブログは、すでに4000冊弱の本をメモしてきた。だからどうした、と言われればそれだけのことだが、ジャスト4000冊目に何が来るだろうと、興味津々というところ。あと残り十冊あまりの本の傾向はこの「ゲーテとの対話」に向けて進んでいくことになるだろうか。
4)そもそも雑読・濫読・乱読癖がなければ、この手の本には手が伸びないわけで、私は乱読は避けて通れないと思う。もちろん精読している本もあることはあるが、著者がいうような精読ではなさそうだ。
5)しかし、読書くらい、人にどうのこうのと言われたくはないだろう。各人自由でいいんじゃないかい。ご本人自体が、自由に読んでいるわけだし。死ぬ前に後悔云々は、まぁ、出版社の編集者のアドバイスもあるだろうな。本としては売らなければならないしね。
6)本は捨てる派らしいが、蔵書は200冊ほどあるとか。私は本は図書館で借りる派だが、蔵書はいまだに数千冊ある。全部必要かと言われればホントは必要ないが、資料としては、いつ必要になるかわからないからなぁ。
7)この方の言いたいことは、おそらく価値ある古典を繰り返し精読せよ、ということと理解して、そう遠くあるまい。私はこの本を再読はしない。
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