「フィフス・エレメント」監督リュック・ベッソン
「フィフス・エレメント」
リュック・ベッソン (監督) ブルース・ウィリス (出演), ゲイリー・オールドマン (出演), 発売日 2013/04 販売元: 角川書店 ディスク枚数: 1枚 時間: 126 分 1997年フランス・SFアクション映画
No.4008★★★★☆
1)この映画、古い映画(1997年)だからか、あるいはフランス映画(それにしても音声は英語)だからか、一観客としての私の好感度は高い。なぜだろう。
2)極端なバトルも出てこないし、これでもかというCGも出てこない。そこがいいのであろうが、まずは、この「フィフス・エレメント」というタイトルでもうすでに80点を獲得している感がある。
3)五番目の元素。木火土金水で言えば、水ということになるが、地水火風で言えば、碁盤目の元素は「空」ということになるはずである。その東洋の真理を、西洋のSF映画は知ってか知らずか(知らないわけがない)、その秘密を捻じ曲げ、具象化し、戯画化し、西洋的一般的理解の中に落とし込もうとする。
4)いまから20年前の映画を今頃見ながら、どうのこうのというのはちょっとルール違反のような気もするが、とにかく1997年の頃なら、私は立ち上がったばかりのインターネットに夢中で、映画などに見向きもしなかったなぁ。
5)もし、たら、はいまさら禁句だが、それでも封切でこの映画を見るような心境や環境があったとして、この映画をどう見ただろう。
6)どこか衣装もスターウォーズを連想させるところもある。別にスターウォーズのファンではないが、とりあえず全編に目を通したので、目が慣れている。それにファンの多いらしい映画をたとえにすれば、話題を共有しやすい。
7)それに、多少のオチャラケやおふざけ、ジョーク、コメディ、ユーモア、パロディも欲しいんだな、一観客としては。まじだけではSFは面白くない。その点、この映画はそちらもほうにも努力しているかに感じる。
8)見終わってみれば、バトルも銃撃戦もバトルも流血もあり、パニックと、そしてわずかに添えたようなヒューマンな人間関係、ほとんどお決まりコースの映画だった。
9)人々がこのようなカタルシス映画を見て、晴れ晴れとして映画館からでてくるのだろうか。高倉健のヤクザ映画を見て、健さんになった気分で映画館をでてきた人々のように。なんのはけ口もないよりはいいのか。
10)でも古代の謎を解くかのようなストーリーは、まぁまぁ、ゆるせるかな。
11)五つ目の元素は、愛、かよ。(笑)
| 固定リンク
「05)現代世界におけるマインドフルネス4」カテゴリの記事
- 「把不住述懐」<13>(2017.06.19)
- 「一番美しく」 監督: 黒澤明 / 「さとりサマーディにて」<30>(2017.06.19)
- 「第9地区」 監督: ニール・ブロムカンプ(2017.06.18)
- 「こんな本を読んでみたい」<2>(2017.06.18)
- 「七人の侍」監督: 黒澤明 出演: 三船敏郎(2017.06.16)
コメント