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2017/06/19

「一番美しく」 監督: 黒澤明 / 「さとりサマーディにて」<30>

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「一番美しく」
監督: 黒澤明 出演: 志村 喬, 清川荘司, 菅井一郎, 入江たか子, 矢口陽子 発売日 2009/12 販売元: 東宝 Blu-ray 時間: 85 分 1944年制作
No.4030★★★★☆
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<29>からつづく

「さとりサマーディにて」 

<30>青春           目次 

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1)黒沢映画の1944年版。戦争中である。ここに当時の女工たちの青春がある。

2)SF映画は、最初からフィクションだという思い込みがあり、なかなかその作品の中に入っていかない。ところが戦争時代の映画などは、実態を知らないので、ひょっとするとこういうことが本当だったのだ、というリアリティを感じ取ろうとする心理が働く。

3)この時代、これに近いような環境のなかで、当時の若者たちは生きていたのだ。現在の若者たちどころか、私たち戦後生まれの世代にもとても体験できないような青春があったのだ。

4)青春なんていえるものではなかっただろう。戦争時代だ。

5)映画の中で軍歌が流れてくると、そのいくつかをそらんじることができる自分に驚く。戦争が終わって10年も経過してから生まれた自分なのに、テレビやラジオ、ソノシートなどで、多くの軍歌を歌えるようになっているのだ。

6)20も過ぎて若い時分いはカラオケ酒場にもだいぶ通った。当時の職場の仲間たちと、大声出して、嬌声をあげながら軍歌をたくさん歌ったものだ。だけど・・・・・。

7)戦後民主主義で教育を受けて育った私に、ひと世代前の青春のことになんて、ほとんど思いを寄せることはなかったのだ。分かろうとしても、とても分かり得ない部分が多くあった。

8)このような苦境のなかで青春を送った私たちの親世代、そして、戦争で生き残った人々の中には、長寿を全うしている人たちが多い。どんな人生だったのだろう。聞こうと思っても、聞き出せない、深いストーリーがそれぞれにあるはずだ。

「さとりサマーディにて」<31>につづく

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