「まるわかり! 人工知能 最前線」日経BPムック<1>
「まるわかり! 人工知能 最前線」日経BPムック<1>
日経コンピュータ (編集) 2016/09 日経BP社 単行本A4変型判版: 252ページ
No.4019★★☆☆☆
1)極めて刺激的な内容だ。図書館の新刊コーナーにあれば、かならずこの手の本には手が伸びる。見逃したくない。
2)されど、読み始めてみて、そこに展開されるストーリーや宇宙観に関心はあれど、わが人生、わが肉体とどのようなつながりがあるのか。この本の内容をどのようにわが物とすることができるのか。
3)素晴らしい経済理論や世界情勢、宇宙体験などとともに、もはや自分とのアクセスをはるかに超えてしまっている世界には、そろそろ手をつけるべきではないのではないか、と反省する。
4)AIとか言われててもせいぜい自動運転技術が進んだクルマを次に買うかどうか悩む程度で、そのクルマを私がつくるわけではない。私は運転するだけだ。しかも今よりももっとたやすくなっているはずだ。
5)だけどよく考えてみれば、クルマに何を期待するのか。A地点からB地点に移動する。それだけのことではないか。A地点からB地点に移動するだけなら、今でも十分できているし、今後さらに活動範囲が広がるとも思えない。むしろ、年齢的には地域限定で狭まっていくに違いないのだ。免許だって返却する日がくるかもしれない。
6)インターネットが社会に及ぼした影響は計り知れない。すべてを変革した。その一連でAIとか騒がれいるが、インターネットの一環としてならAIを考えることもできるが、インターネットを超えるものとしては、捉えることができない。
7)このムックには刺激的な画像もたくさん含まれている。このロボットなどわが廃物アートで、形だけでも作ってみたいな、と思う。
8)あるいは、こちらにも火星探査機の画像が掲載されていた。
9)形だけなら、それをなぞる意味で、廃物アートとして組み立ててみることは可能だろう。しかし、目に見えない回路の世界となると、まったく無理だ。35年前に取得した携帯コンピュータ資格4級程度の頭脳では、どうにもならない。むずかしいことは専門家にまかせておこう。
10)第5章には「AIがヒトに取って代わる日」という特集があり、「シンギュラリティ前夜--AIと共に歩む人類--」とある。刺激的な内容ではあるが、おざなりな紹介の仕方、という見方も成り立つ。
11)当ブログとしては、人間が人間足り得るのは、知能としてではなく、意識としてである、という主張する流れとともに、AIやいわゆるシンギュラリティの進化過程に触覚を伸ばしながらも、そこではない、人間が人間であるための、理由を見つめていこうと思う。
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