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2017/08/06

「Journal of Financial Planning」特集 フィンテックが変える 金融とFPの未来<4>

<3>からつづく

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「Journal of Financial Planning」特集 フィンテックが変える 金融とFPの未来<3>
日本版FPジャーナル 2016年9月号(第200号) 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会 会報 p96
★★★★☆

<追伸> 期間限定公開

A、なぜ私がYシステムに接近したか?

・一度お断りしたはずの再勧誘であり、それほどの魅力がどこにあるのか、個人的にはそこに関心があること。
・40年を超える長い期間の友人夫婦が、現在どのような環境にあるのか、無関心ではないこと。
・私はこの35年来、流通の企画等に関わっており、当初において、販売システムを業務として研究し、ネットワーク販売のいくつかの資料を取り寄せ、あるいは体験的に加入した経歴があること。
・現在、認定を受けているファイナンシャル・プランナー(FP)として、仮想通貨やブロックチェーンにも関心を持ち、資料を集めていること。

B、Yシステムについての、個人的な感想。

・友人からの断片的な情報と、一般的な常識的な知識から、おおよその想定はできていた。しかし、具体的な名称や、事例については全く知り得なかった。
・今回、セミナーと称する集まりに参加し、具体的な名称と、そのシステムの一端を垣間見ることはできた。
・私の理解では、このYシステムは、仮想通貨を語るネットワーク販売であり、立ち上げ後それほど時間が経過していないので、関係者も少なく、情報も乏しいということ。
・されど、一回のセミナー参加と、具体的な名称と会社名、中心人物をキーワードとした検索から類推するに、認定FPとして、あるいは複数の顧客を抱えている立場としては、不用意に接近すべきシステムではない、と判断した。

C、Yシステムについての、個人的な理解。

・仮想通貨を語ってはいるが、これは仮想通貨ではない。ブロックチェーンを基礎とした中心なきCtoCのシステムには、まったく関係がない。
・Rコインを「保険」として購入しているという「語り」はあるが、その証拠がない以上、不明瞭さが漂う。
・デジタルコインという言い方もあるようだが、Yシステムではこれは「コイン」ではない、ということから、最近はY「ポイント」という名称を使っているようだ(個人的理解)。
・仮想通貨やフィンテックなどという単語が織り交ぜてあるが、これは一般に語られるこれらの概念からは外れる。

D、これはネットワーク販売である。

・自ら購入し、それを使用するという意味では、Yシステムは完結しない。自らの利益を生み出すためには、つねに上位のサポートを受け、下位の子会員を増やし続ける努力が必要である。
・あるいは自らがその孫会員の立場にならざるを得なくなり、「利益」を生み出すためには、資金を投入し続ける必要がでてくる。
・子会員を増やすためには常に「セミナー」を運営していく必要があり、また友人知人を誘って参加していかざるを得なくなる。
・ねずみ講(無限連鎖販売)を逃れるためには、物品を媒介とし、階層をいくつかで分断する必要があるなど、いくつかの規定があるが、Yシステムは全体像が見えていないので、今後、その姿を大きく変える可能性はある。
・Yシステムは、仮想通貨(デジタルコイン)らしき自前の「ポイント」(スマホ等に掲示される数字)を販売していることになるが、一般会員はそれをイコールで「円」で換算している可能性がある。
・Yシステムのホームページでは「投資ではない」と唄っているが、商品系のネットワーク販売ではなく、投資系のネットワーク販売、と分類されるべきであろう。

E、50倍、100倍になるのか?

・Yポイントの一単位は30000円である。その他、少額の加入費用がかかる。
・30000円のうち、20%はシステム維持に使われる。次の20%は、「保険」と称するRコインの購入するとされている(証拠なし)。残り60%は、販売者(つまり子を獲得した親)への分配手数料(階層あり)となる。
・一般的には、30000円の商品を3個買うことを勧められる。つまり90000円を投資して、自ら親となり、二人の子を作ることになる。
・この段階で、初回加入者には12000円(不正確)の現金が、自らの口座に振り込まれる。
・一般会員は、自らの販売手数料が入ったと思っているが、単に90000円のうちの一部が自らの口座に返金されただけである。
・孫や、ひ孫ができれば、その販売手数料が振り込まれてくる。だから、販売会員は、常に現金が戻ってきているイメージがある。しかしそれはネットワークが子を産み続けている間だけである。
・では、50倍、100倍になるのか。このシステムではならないし、それを語ることはできない。

F、なぜ、50倍、100倍を語りえるのか?

・それはイメージ借用である。まずはビットコインや複数の「成功」した仮想通貨の一部のイメージを積極的に100%活用している。しかしそれは漠然としたものである。確証はない。
・もう一つ、未公開株の上場のイメージを借りている。仮想通貨としてのYコイン(ポイント)が、一般公開された段階で、「初値」をつけて、長者になるというイメージを、作っている。
・しかし、Yポイントはブロックチェーンを基礎とした仮想通貨ではないので、市場で「貨幣」として使用されることはあり得ない。
・現在は投資額の20%がRコインの購入に充てられいる(とされている)だけであり、その詳しい内容は一切ない(レートや現在価格について)。
・Rコインは今春、20%ほど下落した模様であり、近日中に50倍、100倍になるという予想はあり得ない。
・この段階で、一セミナー参加者としては、一気に目が覚めることとなる。

G、一般会員の現状。

・甘い夢を見ている。学校を作りたい。子供たちの教育費を作りたい。海外旅行をしたい。年金の不足に充てたい。夢に向かって販売努力をしようとしている。
・では、それはいつ可能となるのか。
・今年の8月とか、来年の春頃とか、複数の情報がある。されど、現実的に「仮想通貨」としての50倍100倍体験を味わっている会員はいない。それは、未来の「夢」である。
・現在、多少なりとも振り込まれてきている現金は、ネットワーク販売としての手数料であり、一般的には50倍100倍にはなりようがない。
・夢を見続けている会員は、新規会員をセミナーに勧誘し、新会員のサポートをするために、あちこちを飛び回る。友人知人に接触を試みている。

H、イメージ操作。

・現在、Yポイントはあくまで専用アプリに表示されるだけであり、すぐに「円」化することなどできない。現在Yポイントで「購入」できるのは、一部Yシステムの「機関紙?」程度のものだけらしい。
・近未来的には、利用範囲が広がる、というイメージが語られている。
・現在Yポイントは注目されており、ハッカーのターゲットになっているので、危険である。専用アプリのための専用スマホと、特定のアンチウィルスソフトをインストールすることを勧められている。(それほどの危険性が現在あるとは思えない)。
・会員は現在Mカードのプリペイドカード(16000円経費が発生するらしい)を持つことを勧められている。将来はここにYポイントが振り込まれ、Mカードが使えるお店なら、世界中で買い物ができるし、現金化(?)も可能と、聞かされている。
・一般会員は、このイメージで沸き立っている。来年春あたりには、自分が「投資」した10万円が、100倍の1000万円になってMカードに振り込まれてくる。あるいは50倍、いや10倍だって、100万円。すごい。
・このシステムを友人知人に伝え、自分も場合によっては自らの「子」「孫」となって、「投資額」を、来年の春までに増額しておかなくちゃ。
・Yシステム本社では、それらのイメージは会員同士が語っているものであり、本社はそんなことは語っていない、と言うに違いない。言えるわけがない。

I、友人への返信。

・私は最初からこのシステムに加入する気はありません。最初にお断りした通りです。
・今回セミナーに参加したのは、再度のお誘いであったし、長年の友人夫婦が、現在どのような活動をしているのか、無関心ではなかったからです。
・「隣に座っているだけでいいから」「情報を受け取るだけでもいいでしょ」。はい、そうさせていただきました。
・私の理解では、このYシステムは仮想通貨を語った投資系ネットワーク販売です。場合によっては、不明瞭な説明や、誤解を招く説明、あるいは「詐欺」行為が行われている模様です(ネット情報による)。
・まずは冷静になって、よくよく調べてください。商品の名称、会社名、中心人物名。これらをキーワードにしてネットを検索してみてください。Yシステムについて、さまざまな情報が飛び交っていますが、否定的な情報を笑って打ち消すことはできますか? 
・私にはできません。少なくとも、私がよもや会員となり、自分が友人知人を勧誘したり、「子」や「孫」を持った時に、これらの疑問に対して、有効な反論はできません。
・仮にYシステムが正しいものであり、私がこの「貴重」な機会を失ったとしても、「後悔」はしません。私には仕事があり、その業務とYシステムは明確に矛盾します。
・私は、「認定」されている仕事をしているものであり、ものごとを正しく伝える「義務」を負わされています。またプライバシーポリシーからも、顧客情報を他の業務に転用することなどできません。
・より明確になったうえは、私はこのシステムには参加しませんし、今後このシステムがどうなっていくのかも、ほとんど関心はありません。

J、今後について。

・それほど遠くない時期に、50倍100倍の「夢」が到来することでしょうから、その時、もし可能ならば、私にもご一報ください。良かったなぁ、とホッと胸をなでおろすことでしょう。
・あと戻りしたい、と思っても、すでに「投資」している部分があるでしょうから、そう簡単にはあと戻りはできないでしょう。あと戻りしたい、という気持ちがあるのであれば、まずは、「追加」はやめるべきです。
・ポイントの買い増し、友人知人への勧誘。よくよく自らが扱っている「商品」が、全うなものかどうかを自信をもって、説明できるようにしてください。(私はまったく理解しなかったし、他の誰にも説明できないし、勧誘できません)。もちろん被害(?)も受けていないので、今後、被害者の会などが登場しても、そちらにも、私はまったく関心がありません。

K、最後に。

・私はいまだに不思議大好き少年であり、いまでは、さらに好奇心旺盛な老人です。いろいろな話を聞くのは大好きです。でも、このようなインサイダーな話を聞くチャンスはそれほど多くはありません。
・今回は、貴重な体験をするチャンスを与えてくれてどうもありがとう。お互い、楽しい人生を全うしましょう。
・お二人に、素晴らしい未来が待っていますように。

<5>につづく

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