「縄文の神」 戸矢 学
「縄文の神」
戸矢 学 (著) 2016/09 河出書房新社 単行本: 218ページ
No.4068★★★★☆
ちなみに、案山子は久延毘古(くえひこ)という名で、すでに「古事記」に登場する。大国主神が御大(みほ)の御前(みさき)にいる時、波の高みから舟に乗ってやってくる神があった。その名をたずねても答えず、供の神たちに聞いても誰も知らない。その時多邇具久(たにぐく、ひき蛙)が言った。
「久延毘古ならきっと知っているはずです」
そこで久延毘古を召し出してたずねると「神産巣日神(かみむすびのかみ)の子、少名毘古那神(すくなひこなのかみ)」という。
少名毘古那神は、その後、大国主命の国作りのパートナーとなった。
「久延毘古は、今に山田の曽冨謄(そほど、かかし)というなり。此の神は、足はいかねども、ことごとく天の下の事を知れる神なり」(「古事記」より)
すなわち久延毘古とは、最も古き神々のことを承知している、かほど古き神である。p198「第五章 ムスビ信仰ー縄文人の霊」
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