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2018/01/25

「スター・ウォーズ 禅の教え」 枡野 俊明 <2>

<1>からつづく

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「スター・ウォーズ 禅の教え」 エピソード4・5・6 <2>
枡野 俊明   (著) 2015/12出版社:  KADOKAWA 単行本: 191ページ

1)決して長い期間ではなかったが、当ブログにおける失語状態は、一時期のピークをやや脱出したようだ。この本をおメモしたのは半年ほど前だが、ほとんどメモらしいものは残していなかった。

2)この本から枡野俊明という現代の禅僧の著書にもいくつか触れた。全体的な追っかけにはいたらないが、気になる現在進行形の存在ということになる。

3)当ブログがそもそもスター・ウォーズに関心を持ったのは、当ブログの最初期のスタートのきっかけとなった梅田望夫「ウェブ進化論」の中の一説である。グーグルの社員たちが映画館を借り切って封切りのスター・ウォーズ新作を鑑賞したり、「ダークサイドに堕ちるな」という合言葉を使っている、というくだりである。

4)それをきっかけに、当ブログでは全作品を鑑賞して(BHSやDVDで)メモしてきたし、最近作は映画館で見て、なるべく話題に乗っていけるように気を配ってきた。

5)されど、このシリーズ、個人的には好きな映画ではない。その理由はいくつもあるが、このことを展開すると、どうも若い人を中心として、いらぬ敵を作ったりするようなので、批判的なことを言うのはやめることにした。

6)さて、ここにおける枡野俊明の禅語も、必ずしも秀抜というほどでもない。なるほど、と過ぎてしまう程度のものである。しかし、それをスター・ウォーズを絡めたというところは、これは企画賞モノでしょう。当然枡野俊明ひとりでできる作業ではなく、出版社や一部出版コンサルタントの仕掛けではあるだろうが、この試みはあっていいと思う。

7)あのチャンバラ風の光る刀(ライトセーバーとやら)や、ロングコートにフードをかぶった隠者風老人(オビ=ワン?)などに、なんとなかく惹かれるものは感じるが、私個人は、作り物として、それ以上深くは入ってはいけない。

8)一方、若者や欧米人など、この映画に惹かれ、もっと深い世界へ、という探求心が湧いてくる人々(たとえばグーグル社員など)にとっては、このZENガイドは、極めて面白くリンクしてくるのではないだろうか。

9)宣伝塔のごとくグーグルのマインドフルネスなどとささやかれるが、もし、あの梅田望夫が言っていたような社員たちが、いまやマインドフルネスに向かっているとするならば、この本は、その一助ともなるであろうし、また一現象として象徴的な一面を表現している、貴重な一冊ということができる。

10)私は、この本の世界には耽溺できないが、企画としては面白いと思う。当ブログ第一回企画賞を贈呈したい、と思う(爆)。

<3>につづく

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