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2018/01/06

「コンフォルト」 2018年2月号 特集:祈りの場所をつくる<1>

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「コンフォルト」 2018年2月号 特集:祈りの場所をつくる<1>
出版社: 建築資料研究社 2018/01  雑誌 梱包サイズ:  30 x 23.5 x 1 cm 隔月刊版
No.4102★ 

1)近くに新しいブックストアができた。近隣では最も大きいかもしれない。本だけじゃなく、映像や小物、その他のグッズが集合された施設だが、それでも書店の部分だけでも相当に大きい。

2)いまさら書店巡りも飽きてはいるのだが、この正月にオープンした施設ならば、見ておきたい。話題のひとつには加えておきたいからなぁ。だけど、特段に欲しい本もない。あっても、せいぜい店頭でパラパラとめくって終わりだ。表紙を見て回って、それで終わり。

3)でも、それって、なんだか寂しい。そんなに枯れてしまったのか。この世はそんなに魅力のない世界になってしまったのか。なにか、一冊ぐらいは、これは欲しい、と思うような本があってもいいのではないか。

4)そんな気持ちになって、広い店内をぶらぶらウォーキングしながら、見つけたのがこの一冊。隔月刊雑誌なれど、このような本が存在していたことさえ知らなかった。建築分野の本らしいが、一般には広く読まれてはいないだろう。

5)新店舗ゆえ、試打球をいろいろ打ってくる。その中の一冊だろう。そうそう売れる本ではないだろう。発行部数だって、そう多くはあるまい。それに、今回の特集は、バックナンバーの中でも異色なのではないか。

6)特集・祈りの場所をつくる。

7)自分の言葉に直せば、瞑想ルームをつくる、だ。もっとも瞑想ルームなんてのは、基本、空間があればいい。なるべく余計なものを排除して、広々とした空間があればいいのだ。だけど、それだけでいいのか。何かの「飾りつけ」は必要ないのか。

8)この本は、その問いに対する、それなりの答えを準備している。古臭く言えば、神棚であり、仏壇だ。それって、おそらく古い日本家屋ならほとんどどの家にもあった。いや、神棚や仏壇こそ、日本家屋を古臭く見せている原因だった、ということもできる。

9)神の在り方だって、ホトケの在り方だって、この現代社会では新しい存在様式を要求されている。すでに21世紀も20パーセントが過ぎようとしている。平成と言われる時代も、もうすぐ終わるのだ。現代的な、現代人に見合った、「祈り」の場が必要だろう。

10)それを「つくる」ヒントをこの本は、いくつか提示している。

<2>へつづく

 

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