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2018/01/28

「そろそろ、人工知能の真実を話そう」ジャン=ガブリエル ガナシア

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「そろそろ、人工知能の真実を話そう」
ジャン=ガブリエル ガナシア (著),‎    伊藤直子 (翻訳),‎    小林重裕 (翻訳) 2017/05 早川書房 単行本(ソフトカバー): 192ページ
No.4146★★☆☆☆

1)当ブログがカテゴリ「シンギュラリティ」を作って探索を始めたのは2006年3月の事だった。当ブログとしての初期的な主要なテーマであった。されど、その当時まともにこのテーマを取り上げていた本はなく、唯一チャールズ・ストロスのSF譚「シンギュラリティ・スカイ」(2006/6 早川書房)があっただけであった。

2)それでも飽き足らずカテゴリを「シンギュラリタリアン」とあらためて再探索に入ったのは2007年8月のことであった。あれから10年。時代は変わった。IT関連の本で、シンギュラリティの文字が無視されている本はないだろう。他分野においても、なにかと話題を振りまくこのテーマは2018年の今日的ニュースとなっている。

3)この本は、巻末の解説を西垣通氏が書いているが、そこですでにこの本の程度は知れたものとなる。良識的というべきか、保守的と言うべきか、常にもっともそうなことを言って小判ザメ商法をいまだに続けているようだ。

4)反論するなら、10年前から反論すればいいのだし、無視するのなら、最近話題になっているからとノッソリでてくるのではなく、キチンと最後まで無視していたほうが、より紳士的に見える。

5)もちろん、どんな本であろうと、批判的に読み始めるのは、読書人の肝要な態度である。レイ・カーツワイルにしたところで、アマアマのもろ手を挙げての歓迎などすべきではない。キチンとその説を明瞭に捉えるべきだ。

6)しかし、それにしても、この時代、「シンギュラリティ」は仮説として燦然と光を増し始めている。フランス人の著者は、グノーシス派やらミトスやらロゴスやら、と持ち出しては牽強付会な解釈を始めるが、それは自由にご勝手にどうぞ、と言いたい。

7)当ブログは、敢えてシンギュラリティ仮説から、ZEN理解を深めようとするこちら側の牽強付会を始めているところだ。その名もCS「コンシャス・シンギュラリティ」。専門分野の方々には、そのお仕事を続行してもらうとして、いちユーザーとして、ネット社会の透明性と主体性を求めつつ、一人分の旅をつづようと思う。

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