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2018/01/28

「ディープラーニングがロボットを変える」尾形 哲也

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「ディープラーニングがロボットを変える」
尾形 哲也 (著) 2017/07 日刊工業新聞社(B&Tブックス) 単行本208ページ
No.4147★★★☆☆

1)当ブログにおいて、ディープラーニングというタイトルを持つ本を読むのは初めてだと思う。ことほど左様に、この言葉は流行語になっているようだ。ディープラーニングという単語が登場したのは「AIの衝撃」 人工知能は人類の敵か 小林 雅一(2015/03 講談社)。メモしたのは2015/06/30だった。

2)ただし、ロボットとかAIとかは、当ブログスタート地点からのテーマの一つだった。その中でも圧巻だったのは「未来のアトム」(田中伸和 2001/7 アスキー)だろう。あそこで私は、結局AIが人間に近くなるには、人間と同じ「身体」を持たないとだめだ、ということを理解した。

3)かつて子供が在籍する中学校のPTA役員をやっていた頃、別な男性役員が実はホンダで車を売っている営業マンだった。ホンダ創業者が手洗いしていた流しのオークションに興味をしめすような愛社精神のつよい男だったが、彼が一芝居打ったことがある。

4)子供たちに手紙を何通も書かかせてホンダ本社に手紙を送った。「二足歩行ロボットアシモ君」に私たちの中学校に来てほしい。それは本当はその男性役員の夢だったのだが、この企画が通った。

5)私たちの中学校体育館に一台のコンテナ車が到着し、アシモ君と担当者三名がやってきた。二名は技術者で、一名は上役の役員だった。結局、このアシモ君は実物ではあったが、歩行できないものだった。当時でもまだ数億円していたのである。また、貴重な企業秘密だったので、わが中学校に来てくれたことも、内密にしてくれ、とのことだった。(あれから20年近く経過した。もう解禁でいいだろう)

6)最近、歩道橋の上からクルマの流れを見ていて、このクルマ制作技術をロボット制作に流用したらいいのではないか、と思った。ロボットをいくら人間に似せようったって、限界がある。鉄人28号ならぬ、もっと小型の乗用ロボットが実用になるのではないだろうか。早い話がスマートなウェアブル・ロボットだ。

7)そもそも犬は外で飼うペットだった。いつのまにか屋内で飼うペットが大勢を占めるようになった。コモディティ化したのである。クルマももっと家電化してもいいんではないか。素材をもっと柔らかなものにして、軽量化し、もっとモバイル性を高める。

8)あのどでかいコンピュータだって、いまやポケットに入るようになっているのだ。クルマだって、実に無駄な空間な機能が多すぎる。ウェアブルスーツのようなものに人間が入って、動作をどんどん教えていけば、いずれはディープラーニングのおかげで、中から人間が抜けて空っぽになっても、自走ロボットになるのではないか。自動走行ヒト型ロボットの誕生である。

9)もっと安く、コンパクトで、リーズナブルで、フレンドリーなロボットが、いずれ誕生し、私たちの相棒となる日もくるに違いない。そうそう、あのピノキオを思い出した。

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