「アマゾノミクス」 データ・サイエンティストはこう考える アンドレアス・ワイガンド

「アマゾノミクス」 データ・サイエンティストはこう考える
アンドレアス ワイガンド (著) 2017/07 出版社: 文藝春秋 単行本: 397ページ
No.4145★★★★☆
1)「一兆個のセンサーがあなたを記憶する」(第4章)、「もしフェイスブック・ユーザーが死んだら」(第5章)などの章タイトルに目に行く。その他のタイトルにも目がいくが、正直言ってどれもこれも、まぁ、想定できている問題点である。それらをこと細かく追跡していくのはアメリカのハードカバー本の特徴ではあるが、いつものようにちょっと退屈になる。
2)ここに書かれているのは、ほとんど個人ユーザーでは解決できることではなく、むしろ個人としては、世界はこのような流れの中にあるのだ、ということを理解し、その利用方法を考慮しつつ活用していく、あたりに限定される。
3)かつてアルビン・トフラー「第三の波」(1980/10 NHK出版)に未来への希望を感じ、梅田望夫「ウェブ進化論」(2006-02筑摩書房)に新しい時代のうねりを感じ、レイ・カーツワイル「シンギュラリティは近い(「ポスト・ヒューマン誕生」)」(2007/1 NHK出版)の仮説をもとに、ケヴィン・ケリー「<インターネット>の次に来るもの」(2016/07 NHK出版)の指針に納得している、現在の当ブログである。
4)本書が主張するのは、いわゆるこのようなシンギュラリティ状況にあって、個人は、そのサービスに透明性を求め、主体性で対峙するということである。逆に考えれば、不透明なサービスには近寄らないか深入りせず、またそれらを積極的に理解し認識し、自らの意志でもって参加していく、という姿勢が大切である、ということだ。
5)ごもっともなことである。「ホール・アース・カタログ」「WIRED」の編集長であったケヴィン・ケリーなどを信頼するとするなら、もはやここはそれぞれを理解しつつ、積極的に各種サービスに参加していくべきである、ということになる。
6)当ブログ進行中のPC→SNS→CS(コンシャス・シンギュラリティ)という図式の中で、間違いなく状況は深化しており、いやおうなく個人個人はそのシステムに組み込まれていっている。
7)最新のニュースでにぎわっているドライブ・レコーダーの流行なども、自分の身を守るというだけではなく、使われ方によっては相互監視社会になっているともいえる。いや、確実にそうなる。だから、それを踏まえたうえで、しっかりと把握し理解し、積極的に主体的に使いこなしていく力量を必要とされる時代になっているのだ。
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