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2018/02/07

「日本文化をよむ」 5つのキーワード 藤田 正勝<4>

<3>からつづく

 

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「日本文化をよむ」 5つのキーワード <4>
藤田 正勝 (著) 2017/08 岩波書店 新書: 224ページ
★★★★★

1)NHKテレビ「こころの時代」~宗教・人生~ 「ひとりゆく思想」山折哲雄、という番組を見た。ふむふむなるほど、と思うところ多かった。

2)結局、日本の宗教者たちは晩年の最後になると、親鸞に集約していくことが多い。山折もまたこの番組において、多く親鸞に触れる。法然、一遍、西行などにも触れるが、深く親鸞を語る。

3)西行、親鸞、芭蕉、あるいは、西田幾太郎にも話は及ぶが、弥陀の本願、親鸞と同じ86歳となった山折は、深く親鸞に触れる。

4)彼は確か、日本山妙法寺山主の藤井日達上人の伝記をまとめた人だったと思っていたが、ここでは南無妙法蓮華経はでてこない。ひたすら南無阿弥陀仏だ。ふむふむ。

5)しかし、結局は、無であるという。空ではなく、無であると。

 

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6)現在の当ブログの心情を一文字としてあらわすなら、今のところ、禅、しかない。南無妙法蓮華経でも、南無阿弥陀仏でも、無、でも、空でもないだろう。おそらく、これは世界語としては通じない。

7)世界語としてはZENなら通じる。しかもそこには方法論が含まれている。日本文化、日本精神に最後の最後まで拘泥するのではなく、地球人スピリットの究極としては、ZENがふさわしい。

8)もちろんMindfulnessも決して排除するものではない。その意味が概略的に通じるならそれでいい。されど、Mindfulnessはまだまだ世界語にはなっていない。すくなくとも、東洋では言葉としてその意味を網羅的には言い表していない。

9)藤田正勝、山折哲雄、それぞれに、西行→親鸞→芭蕉→西田幾多郎に触れていることは興味深い。おそらく、この線は崩れない。されど、少なくとも山折は、この番組では道元、禅には触れていない。

10)もっとも山折は単独で道元を語った本もあるので、まったく視野に入っていないわけではない。あらためて見て見れば、膨大な著述物がある山折である。それは当然であろうが、日本文化ではなく、地球文化、人類精神に開くとするなら、親鸞=南無阿弥陀仏では、弱い。

11)ZENでなくてはならない。当ブログは当面、その路線でいく。

 

<5>につづく

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