「Journal of Financial Planning」特集 フィンテックが変える 金融とFPの未来<5>
「Journal of Financial Planning」特集 フィンテックが変える 金融とFPの未来<3>
日本版FPジャーナル 2016年9月号(第200号) 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会 会報 p96
★★★★☆
〇LINE使ってる?
☆LINEを登録したのは早いよ。だいぶ前だ。だが、どうもシステム的に好きになれない部分があるし、それに必要ないからね。
〇LINEは最初韓国から始まって、最初は何百万だかの登録料を払って始めたそうだね。ところが今や、その人たちは毎月何百万というバックがあるらしい。
☆ふ~ん。IT社会ではそういうことはいくつか聞くよね。だが、もうかっている人はごくごく一部でしょう。我々のところに来るときには、もうそういううまみはなくなっている。
〇現在でもそういう話はいろいろあるんだよね。
☆そういえば、去年話のあったク〇ーバーコインはどうなった?
〇そうそう、あの繋がりで新しい話が影で始まっているんだよね。
☆(業務停止命令をくらって、口座も凍結されて、まだ懲りていないのかな~)あの時、私が参加したら、私は大損したよね。
〇そう? 出資した分を返金してもらえばいいだけでしょう。私たちは、税金を何百万ほど払わなくてはならないくらいバックはあるよ。
☆(ふ~ん、うそだかほんとだか調べようがない)。基本、私は最初から参加する気はないけどね。そもそもあれはブロックチェーンではないよね。コインを語ったマルチ販売だよ。その収入はブロックチェーンのもうけではなく、早い話がネズミ講だよ。
〇ネットなんかじゃ詐欺だとかパッシングされているが、じゃぁ、誰が損したんだろう? 損した人なんかいないんじゃない。
☆ブロックチェーンには興味あるけど、ねずみ講には触りたくないんだ。誰にも紹介したくないし、そもそも、そういうことに携わっているというだけで、私は周囲の信頼を失う。
〇自分はそういうこと最近この2年くらい前に知っただけで、よくわからないことは多いんだよなぁ。
☆あれはコインと言っているけど、仮想通貨じゃないよ。自社のHPでポイントと言い直しているけど、とにかく他の仮想通貨のイメージを借りているだけで、語り商法だと思う。そもそも現在の仮想通貨といわれているものも、仮想資産と言ったほうがいいようで、使うというより、投資的感覚で携わっている人おおいよなぁ。
〇確かに。でもそれもいいんじゃない。
☆アントニオ・ネグリ+マイケル・ハートは「<帝国>」(2003以文社)の中で、<帝国>に対峙するべきマルチチュードは、自ら憲法と武器と貨幣を獲得すべきだと語っている。そういう意味では、私は貨幣にも関心を持っている。
〇なるほど面白いね。武器については、よくわからないけど。
☆やがて国家を超えていかなければ人類の未来はないわけだけど、バランスのいい中で、貨幣の可能性のひとつとしてブロックチェーンを見ているよ。ダイレクトにビットコインに象徴されるような現在の仮想通貨ってわけじゃないけど。
〇ク〇-バーコインも今月2月15日に上場されれば、通貨として流通するようになるよ。
☆そういう曖昧な言葉づかいは私たちFPは許されない。上場って、どういうこと? 業務停止を食らって、口座を凍結されている団体が株式上場できるわけないじゃない。
〇株式上場なんて言ってないよ。マーケットキャップに上場される、ってことだよ。
☆ほらほら、そういう曖昧な言葉遣いが危ない危ない。人に誤解をさせるような言い方が多すぎる。そもそもマーケットキャップなんて言葉は一般的じゃないし、仮にそのリストにアップされたからと言って、ク〇ーバーポイントの価値が100倍も上がるわけがないじゃない。そういうセールストークは危ないよ。
〇ああ、そうかもしれないね。
☆私は早いものは好きで、ブロックチェーンも、仮想通貨もだいぶ前から関心を持って見つめている。だが、自分が飛びつくのはずっと後なんだ。決して衝動買いはしない。レイトアダプターの位置づけだよ。それでいい。
〇なるほどね。結局、金もうけは金が好きな人のところに集まってくる。
☆ケビン・ケリーは「<インターネット>の次に来るもの」 (2016/07 NHK出版)の中で、結局は、今ある最先端のものを取り入れて、自らのものにしていくことでしか、未来は見えてこないと言っている。そういった意味においてはブロックチェーンも受け入れている必要が発生するんだけど、最先端のものはそのことだけじゃない。彼は他に十数個のテーマを上げている。その一つとしてブロックチェーンも考えていく必要はある。
〇この年になって、まもなく67歳になるけど、自分がこんなことに熱くなるなんて数年前までは思っても見なかったよ。出会いがそうさせたんだな。人生に熱くなれることがあることはうれしい。
☆それは良かったね。お互いまだまだ人生は長い。
〇また、そのうち会いたいね。
☆そうだね。なんかまた楽しいことがあったら、教えて頂戴。またね。
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