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2018/03/01

「心理カウンセラーが教える 本当の自分に目覚める体癖論」小高 千枝

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「心理カウンセラーが教える 本当の自分に目覚める体癖論」
小高 千枝 (著)  2017/12 主婦と生活社 単行本(ソフトカバー): 159ページ
No.4159★★★★☆

1)新刊書リストの中の「心理カウンセラー」のワードが光っていた一冊。「この世を身軽に生き抜くために---」というサブタイトルも、ちょっと長いが、いかにも主婦と生活社らしい本ではある。表紙のパートカラーががピンクというのも、ふむふむ、と思わせる。

2)著者は、元保母さんで、離婚歴もあるらしき、メンタルトレーナー。詳しい資格等は明記されていないが、まぁそれなりに活動してきた方らしい。「体癖」とはあまり聞かない言葉使いだが、野口晴哉の言葉使いらしい。なくて七癖、って奴の発展形か。

3)巻頭、まずはこの野口理論に基づいたテストが行われる。それぞれ10個の質問に答えて、その点数から、治験者を10のパターンに分ける。10種、それぞれ微妙に異なる点数が出るが、私の場合は、一つは突出、一つは埋没、あとは白黒微妙。

4)私の場合は、「スピード感があり、賢く判断できるリーダー」がまず一番先に来て、二番目は、「ミステリアスな魅力が人を引きつける」タイプ」とか。若き女性を対象としたテストにつき、ちょっとはズレているだろうが、まずまず、そういわれてしまえば、そうなのかなぁ、と思ってしまう範囲。

5)もっとも外れていたのは「包容力たっぷり、愛情たっぷり、お母さん」タイプ。う~ん、これは違うだろうな。

6)次なるテストは、「エニヤグラム」から創り出したもの。こちらでの私はNP。「思いやりや共感性が高く、面倒見がいい」、のだとか。あれまぁ、野口理論とは、やや正反対の結果がでていますね。

7)もっとも違うだろうというタイプは、AC。「協調性や忍耐力、礼儀正しさもある優等生タイプ」、だとか。う~ん、これもなんだかなぁ。そういわれて続ければそう思ってしまうかもしれないが、まぁまぁ、性格判断なんてこんなもんだろう。

8)この程度の検査結果なら、私の西洋占星術のほうが、もっと信ぴょう性があり、治験者のハートを射抜くことができる。あまりこのようにタイプにはめてしまうことはよくないな。もっとフレキシブルで、自由な発想で、面白み、神秘性があったほうがいいように思う。

9)いずれにせよ、若き女性カウンセラーとしては、これらのグッヅを親近感を持たせながら、本題に入っていくのも、悪くないかもね。いくつかのカウンセリング例がでている。

10)最後には「マインドフルネス編」自分でココロをコントロールする方法、ときた。今、はやりそうな本を狙っている本だね。

11)いかにも主婦と生活社らしき、お手軽な本である。悪げはないだろうが、一般的に言って、この一冊で納得してしまう人などいない。この一冊で「本当の自分に目覚める」人がいたら、幸いである。普通はそうならない。

12)この本は、本の序の口のガイド本だ。高校生、場合によっては中学生にとっても面白かろう。今時の小学生なら、ひょっとすると読み切ってしまう児童もでてくるかもしれない。自分というのは、いつも不思議で興味がつきないものだ。その感性は一生つづくのだ。

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