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2018/04/21

「柘榴坂の仇討」若松節郎 監督 <2>

<1>からつづく 

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「柘榴坂の仇討」<2>
中井貴一 (出演),    阿部寛 (出演),    若松節郎 (監督) 2014/09公開作品 販売元: バンダイビジュアル 形式: DVD 時間: 125 分

1)冒頭部分すこし録画ミスしてしまったテレビ番組を、何回か、繰り返し見た。名作だと思った。涙が出た。

2)思えばこの映画、アラ還の我が世代が見てこそ、面白いのかもしれない。映画館がサービス券を配るターゲットとしては、まさに、私にこそ見てほしい映画だったのではないか。オチャラケ映画や、アクションオーバーなCG映画などより、わが世代には、こっちのほうが、ず~っとふさわしいに違いない。

3)映画のストーリーもともかく、我がリアルな人生ドラマも、かなり煮詰まった活劇を展開中だ。映画とリアルな生活を、二重写しにして、関連性を見つけて、その意味を、どんどん近づけていくことも可能だ。だとするならば、私は映画を見ながら、はてさて、これから、どんな作戦を展開すべきか、などと、映画を見ていて、考えていたのだ。

4)私は暗殺役なのか、あるいは、仇討役なのか? 取りようによっては、どちらの役回りでも引き受け可能なようだ。しかし、この映画においては、暗殺役も、仇討役も、どちらにも、違いはない。生きようとして、自らの役を、命をかけて、生きようとした、だけだったのだ。

5)ある意味においては、これは一人の男の裏と表の、内面的な活劇でもある。表裏不可分だ。そしてそれは幕藩体制から文明開化へと時代が変わる中で、多くの武士や町人たちが体験していた、時代性そのものであったと言える。

6)そして、それはまた、かつての日本におけるサムライの話に留まらず、時代を超えて、今日の21世紀の中のストーリーとして受け止めることさえ、可能である。

7)命のあるかぎり生きよ。ひたむきに生きよ。そう、サムライの師は、語る。教える。そして、二人の、サムライは悟る。彼らを包む、風景が悟る。

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