「日本人が知らないマインドフルネス」ニューズウィーク日本版<2>
[日本人が知らないマインドフルネス] <2>
Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2017年 10/10号 2017/10 CCCメディアハウス 雑誌
★★★★☆
1)タダ読みソフトを使ってiPadで雑誌を読むことも便利だが、図書館にもバックナンバーがそろっているので、せっかくだからと借り出してみた。当然のことだが、内容はまったく同じ、読めるページにも違いはなかった。
2)このまま返してしまおうかな、と思ったが、まずはもう一度読み直してみた。わずか12ページほどの特集なので、あっと言う間に読めてしまう。そして違和感を感じたり苦笑してしまう文章もないではない。でも、と最近は考えがすこし変わってきた。
3)いわゆる日本における坐禅と、西洋特にアメリカにおけるマインドフルネスの違いは、その技法やルーツはともかくとして、効果があるかないか、のところで大きく違っている。西洋においては当然効果がなければ役立たず、とみられてしまう。
4)一方、日本でだって、最初から効果を狙ってはならない、とされているが、もろもろすべてにおいて効果がないのであれば、これほどの伝統とはなっていないのだ。両者の視点は、裏腹のようでいて、実はかなり接近しており、ひとつのことのふたつの側面と考えてもよい時代になっているように感じた。
5)さて、我が身において考えてみる。瞑想センターを主催し、禅寺の坐禅会に通うことに、なにごとかの効果を期待しているものではないとしても、生活にリズムができて、張りがうまれたり、新しい視点と出会ったりすることは、毎度感じている。
6)他の仕事や雑用にも振り回されたりするし、ダイエットや健康維持のための心理的な葛藤も常にある。もし、これらを最初から期待して、目的を持って、局所的に適応していくことは可能なのではないか。そう思い直すようになってきた。
7)仕事だって、うまくいくときもあれば、なかなか大変な時もある。時には大きな決断をしなければ前に進めなくなる時だってある。考えてみれば、今、私が置かれているのは、そのような環境ではないか。酒に逃げたり、他の趣味に走ってみることもできる。
8)されど、その現在の問題点が、仕事を軌道に乗せる、ということだけではなくて、その仕事を通じて、人生そのものを生きている、と言う実感が生まれてくるとすれば、それは、禅や瞑想やマインドフルネスの効果であり、換言すれば、禅や瞑想やマインドフルネスがなければ、私の人生はにっちもさっちもいかない、ということだってできそうだ。
9)このような特集があって、多くの人の目に触れ、同時代人として、話題や課題を共有できるなら、それはそれで、このような特集に、そのつど目を通していくのもいいのではないか。そう思った。
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