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2018/05/07

「傷ついた日本人へ」 ダライ・ラマ14世 <2>

<1>からつづく


「傷ついた日本人へ」 <2>
ダライ・ラマ14世 2012/04 新潮社 新書 189p

1)3.11直後に呼んだ本の中では、ベスト本の一冊に数えられる本である。そうメモしておいた。

2)2014/04/07には、被災地のひとつとしての仙台にもやって来て公演もあった。私や妻も、たくさんの友人たちと参加した。

3)今回この本を取ったのは、なぜかこの本がふたたび我が家にやってきていたからである。奥さんがリクエストしていたのである。

4)あ、この本、面白かったよ、ベスト本の一冊だよ、と勧めておいたが、まだ読み始めてはいないらしい。

5)私自身も、だいぶ印象は良かったが、さて、どんなことが書いてあったんだっけ、と、再読してみることにした。直接講演で聞いた内容と混同しているかもしれない。

6)再読してみて、ふと感じたことは、ダライラマが「倫理」という言葉使いをしていることだ。その内容を深く説明はしていないが、私たちが「宗教」から雑味を濾過してその本質を抽出したものとして「宗教性」という言葉を使うことがあるが、きわめてその言葉使いに近いように思えた。

7)違った宗教を信奉し、あるいは宗教というものに違和感を持っている人々は、地球上に多くいる。ダライラマは、現代世界の、宗教人として、ほとんどトップ10にすら数えられる象徴的存在である。しかし、敢えて、自らを宗教に拘泥する人間ではない、と明言する。

8)それでありながら、伝統的なチベット密教の仕組みを知り抜いている存在でもある。

9)苦に対峙する宗教家として、今回は、象徴的な苦の存在としての3・11に対峙する。3・11に苦しみ日本人あるいは共感する多くの他の国々の人々に向かって話しかける。

10)はてさて、いつもは青少年向けの流行小説を専門に読み続けているわが家の奥さんは、この本をどう読むだろう。私なら面白いと思うが、彼女の角度から再読してみたら、ちょっと重いかな。方向ちがいとさえ思うかもしれないし、今更読む必要がないわ、というだろうか。

11)まぁ、私はこの機会に、この本を再読できてよかった。まずはその言葉の中に「倫理」を見つけたこと。そして、決してこの本は、日本にだけ向けたものではなかったこと。高野山での講演であったとしても、決して日本仏教にこびているわけでもなく、提言すらしていること、などなど、いろいろ感じた。

12)そしてまた、わかったつもりになって使っている仏教用語も、彼の角度から見ると、違った意味合いに解釈できることも分かった。学び直してみる価値もあるな、と痛感した。

13)チャンスがあったら、再読、再々読してみるのもいいと思う。他のダライラマの本と同じように読みやすい一冊である。

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