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2018/05/30

「モアレ」~映画と気晴らし~ 作・石川裕人 2018 <2>

<1>からつづく 

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「モアレ」 ~映画と気晴らし~ <2>
作・石川裕人 ニュートン祭り実行委員会 2018/05/25 (金)~2018/05/26 (土) エル・パーク仙台 ギャラリーホール
★★★★★

1)最近の私は、言葉が出ない。目も悪くなり、老眼鏡も合わないせいか、読み書きがままならなくなってきた。この芝居についても、なにか長文を書きたかったが、メモ程度にとどめておく。

2)1989年の作品である。今から29年前。私は、家族での四か月のインド旅行を終えて帰国し、生活に追われつつ、交通事故に遭遇し、これまた長期の入院生活に追いやられていたタイミングだった。

3)当然のごとく、この芝居を見ていない。あの時代、ニュートンはこういう芝居を打っていたんだ、とあらためて認識した。

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4)当時はまだ十月劇場、実際の当時のステージに立ったのは、絵永けいと小畑次郎だけであった。今回のステージでは重要な役割をした松崎太郎(当時、童丸)は、まだ照明担当だったという。

5)映画館の楽しさ、映画の楽しさ、あれこれ映画に関わる人々などなどが、自由闊達にちゃんぽんされる。例えば、カサブランカ。例えば、「小津の魔法使い」。小津安二郎とオズの魔法使いのちゃんぽんだが、はてさて、映画音痴の私には、どこでどのタイミングで、それぞれの作品が「モアレ」をおこしているのか、正確には把握できないところが、ままあった。

6)重要なキャストである小畑次郎は、闘病で入院中の身を起こしての熱烈出演である。役者にとっては命である声帯に異変を抱えつつも、当時からの熱意を伝える独特の存在感を放った。

7)絵永けいも、なんだか一段とスマートになって、なるほど銀幕のスター女優もかくありなんと思えるほどの熱演だった。先輩格のなかじょうのぶ氏の締めかたも、良かった。おそらく今回も舞台芸術に才を発揮しただろうX梨ライヒ(なんて読むのだろう)も彩りを加えていたはずだ。

8)今回は砂拉三駄(なんてよむのだろう)氏の特段の発意があったと聞いた。いつぞやは街角で声をかけてくれた片倉久美子さん(いや宿利左紀子さんか?)お二人のキューピット役もなかなか可愛いかった。IQ150の丹野久美子さんも彩りを添え、まさにニュートン祭りにふさわしいステージだった。

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9)オープニングの前の「いのりの舞」の石澤佳奈さんの剣舞もなかなかのものだった。芝居そのものとは直接つながらないにせよ、一段とステージの緊張感を高めてくれたことは確かだ。シャープだった。

10)いまさらながらに気づいたことではあるが、この約30年前の台本を役者たちは、ほとんど正確に、変更やアドリブなしで演技しているという。私なんぞは、あの台本を渡されただけでは、はぁ、なんだかなぁ、と思ってしまうほど単純なシナリオ書きなのに、ひとりひとりの役者たちは、その意図を、100倍にも200倍にも現実化してステージの上に載せてくれる。ひとりひとりの役者群の力量なのだと思う。

11)旧作を再演することをよしとせず、常に新作新作に身を投げていったニュートンだったが、今こうして、仲間や後輩たちが次々と再演を続けていってくれているところに、いかにニュートンが周囲に愛されていたかが、分かった気がした。

12)5月26日11時を見た。

13)7月には金沢の劇団によるニュートン芝居が、仙台でまた再演されるという。どういうステージになるだろう。見逃せない。

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劇団新人類人猿 仙台公演 石川裕人原作 「人や銀河や修羅や海胆は」 

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